来双船note  ーきそうせんノートー

きそうせん 「薬草」に繋がるすべてのこと・ものを乗せた船。 (来双は造語です)

晩秋の出会い

それは、晩秋の日差しを低い角度から浴びていたので、より一層キラッと際立っていました。「こんな季節につくし?」と疑ってしまうほどの直立で、思わず二度見。

 

あわててスマホで調べる。すぐにシダの仲間と判明。

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フユノハナワラビ   ハナヤスリ科ハナワラビ属シダの仲間

帰宅してから図鑑で調べてみると、山渓の「野草の名前」では、名前は「フユノハナワラビ」なのだが、ネット情報では「カンワラビ(寒蕨)」が正しい名前で、フユノハナワラビが別名だったりもする。どちらも同じ意味ではありますね・・・。

 

秋に葉と胞子葉を展開するらしいが、私が出会った時には写真にあるように枯れてかけており、葉もなかったのです。晩春には地上部がまるっきり枯れるとのこと。

 

さらに調べていくと、民間療法では全草を乾燥させて煎じ、腹痛や下痢に利用とのことですが、あまり匂いがなかったんですよね。指でもんでみたけど、やはりにおわない。おそらく、薬草としてはかなりマイナーで地味な存在だと思います。
と、思いきや、中国では風邪薬として使うらしいのですが、シダの仲間は分類学的には原始的なものひとつなので、ひょっとすると昔から重宝されていたのでしょうか。シダの仲間の薬草に興味が出て来ました。

 

様になるなぁ

いまも昔も、変わらないものがある

 

とベタなフレーズ。薬草の世界は、改めて言葉にしなくてもそればっかりなんけど、

なんとなく恥ずかしいが、改めてこんなものを見ちゃうと言葉したくなった。

どうして、ヨーロッパのものってこう・・・様になるんだろう。

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1920-1930年代のドイツMerck 社の標本瓶



薬草園から

野山を歩いていてもお目当ての薬草を見つけることは困難です。
そのため頻繁に薬草園に撮影に行きます。
よく足を運ぶのは、東京薬用植物園。飾り気のない、言ってしまえば地味な植物園なのだけど、個人的には今、都内で一番好きな植物園。

そしてもうひとつ、
住んでいるところの沿線にある東京薬科大学。学内にある薬草園はとてもオープンで、一般の方全然welcom!的な雰囲気がとてもいいんです。
今日も行ってきました。(平日じゃないと開いていない。)

まず、門から薬草園へと続く小道が気持ちいいんです。

どーん!と左手に大きな池。その周りを落葉樹と楠。

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ここだけで満足ですが、奥にある雑木林はよく手入れがされており、光と風の通りがよくて薬草は素通りして林の中でじっと光を観察する日もあります。
今日がそんな日でした。特に積極的に紅葉を撮影をするわけでもなく、下から上をみあげ光を見つめました。それだけで気持ちがよくなる、顔のいい雑木林ってあまりないような気がします。

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そしてこれから撮りたいイメージがぼんやりうかんできました・・・。

よしっ。

GOLDEN HARVEST?

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アサガオの種 ヒルガオ科サツマイモ属



↓↓  詳しくは8月に書いた記事、こちらから ↓↓

 

子供に聞かれたら - 来双船note ーきそうせんノートー


grasshouse.hatenablog.com

クソと言われても

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ソニンジン (生薬名:セイコウ青蒿とまとめて書かれるが、オウカコウ(黄花蒿)が正しいとも)



ソニンジン、です。

葉の匂いが少し独特だから?

この救いがない、そしてあまり声に出して呼びたくない名前。
少し指でもんで嗅いでみたが、とてもフレッシュでいい香りがするんです。この感想は私だけなのか?なぜ、クソとつけられたの疑問です。(乾燥して生薬として使われているものも臭くなかった。)

 

ソニンジンを知ったのは数年前、中国人のトゥ・ヨウヨウ氏がノーベル生理学・医学賞を受賞したというニュースでした。マラリアの新治療薬を発見し、年に何十万にと言われるマラリア患者を救ったことが理由。いろんな薬草を試し、クソニンジンから効力があるアルテニシンを発見したらしい。


マラリア、と言われても現在の日本ではほとんど感染の例がないため、現実的に考えることができない病気です。しかし世界3大感染病のひとつと言われるほど。

 

だけど・・・

申し訳ないが、トゥ氏の偉業より何より、その植物名におどろきました。「ヘクソカズラ」ぐらいの衝撃です。他に名前がなかったのか?ノーベル賞を取ることがわかっていればもっとカッコいい名前を付けてもらえたかもしれない。

実際、ちょっと甘い柑橘系の香りがしたんです。それを裏付けるのがクソニンジンの
英語名

「 sweet sagewort」

スウィート、です、クソと言われてもスウィート。甘いよもぎです!

以上。

芭蕉(バショウ)

11月上旬、実家がある鹿児島に帰省しておりました。
滞在中、昼間は気温が26度くらいまであがり、目を開くことも大変なくらいに日差しも強い日でした。(目が慣れてないだけけですが)

 

そんなレーザー光のように強い光をうれしそうに浴びていたのが、実家のお向かいにある親戚宅にもう何年も生息している、芭蕉でした。バナナに間違われますが、私たちが食用としているバナナは日本では温室ではないと育たない、と聞いたことがあります。

バショウ:ショウガ目バショウ科バショウ属バショウ


ラッキーなことに実も、花も付いている!

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偽茎(本当の茎は地下茎)の上から花茎が伸びています。

大きな掃除機のホースのような花茎。

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誰しもがバナナと思うはず。食したことはないですが、パサパサしてバナナのように甘くないらしい。

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このバショウの葉の繊維から糸が紡がれ、有名な「芭蕉布」になります。

芭蕉布を知ったのは、20年ほど前に訪れた沖縄県竹富島でした。絹や棉ではなく、葉っぱから布ができるということに、とてつもなく感動した記憶があります。


布になるまでの工程も簡単なことではなく、根気強く繊細な手作業で糸をつむぎ、織り、一枚の布ができあがるため高価なものですが、1枚だけ薄めのストールを持っています。叔母からのいただきものですが、汚してはいけない!と思い年に数回しか使いません・・・。

シャリっとしてて少し硬めなので、普通のストールのように自在に巻きにくいのですが、それでも首に簡単にかけただけでフォーマルな装いになります。

現在では技術者の高齢化と後継者不足で、生産が減少していると聞きます。やさしい風合いの布、残ってほしいです。

 

だって、バショウ・・いや倍賞千恵子さんも歌ってますもん。

www.youtube.com

 

背中をさする

幼い頃の古傷がけっこ痛みだし(右足首と右ひざ)、おそらくその痛みをかばう歩き方・姿勢のせいか?腰まで痛み出したので、現在、整体に通っています。友人からの紹介で人生初の整体院でしたが、先生自体がゴッドハンドなのですべてが癒し系で安心しきってます。

 

先日、ちょっとストレスがたまり、自律神経が乱れているような気がしたので、簡単に整えられる方法を先生に教えてもらうことになりました。それがとても簡単な方法だったんです。


「背中をさする」


ベッドにうつぶせ寝になって、10分間ほど背中を両手でぐるぐるとさするんです。
これは3ヶ月毎日続けた方がいいらしいので、パートナーが必要になってくるんですが・・・。
ゴッドハンドに背中をさすってもらっているときに、ふと思い出しました。
誰かが悲しみに打ちひしがれている時、具合が悪い時、私たちはなんの違和感なく背中を繰り返し繰り返しさすります。子供の頃、お母さんにさすってもらった経験が誰でもあるかと思います。特に具合がよくなるわけではないですが、とっても安心してしまい、眠気さえも出て来ます。(私だけかもしれませんが)

おそらくこれは、人の手、に限ったことかもしれません。

なぜ背中をさするのか、理由は聞かされたことはないけど、自律神経を整えるための行為なのでしょうか。

そこで、まあ、なんともいかにも素人の安っぽい結論に達しました。

先月NHKスペシャル山中伸弥教授とタモリが人体の神秘にせまる内容をやっていました。第1弾は肝臓の特集。
ざくっと言うと肝臓が身体中臓器に情報を発信して働きをコントロールしている、という、しかも、脳からの指令ではなくて肝臓がかなめになっているという内容で、ほほう!と興奮しました。
そうか、背中をさするということは、臓器を体の裏側からさすることではないか!?そして臓器が活性化されて、自律神経が改善の方向に向かうのではないか!?

山中さんも苦笑いか、ま、スルーかもしれませんが、そんなところにたどり着きました。ぜひ、ご家族で毎日背中をさすってみてください。ほんと気持ちいいですし、夫婦・カップル・家族円満ですよ、きっと。
人の手の効果はすごいです。

 

*文章と関係ありません

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アザミ(Cirsium) 生薬名:大薊(ダイケイ)