来双船note  ーきそうせんノートー

きそうせん 「薬草」に繋がるすべてのこと・ものを乗せた船。 (来双は造語です)

気になる方(再び)

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ナンバンギセル(右)とツユクサ(左)

10月に始めにアップしていたこの写真、編集しようとしたらまちがって文章まで消してしまったので再度写真だけアップしておきます。
ナンバンギセルは同じ仲間(ハマウツボ科)も生薬として使われています。イネ科に寄生しているのひっそりと生きているのかと思いきや、夏にひょっこり顔を出し思った以上の存在感。毎年、気になりどうしても探してしまいます。

その隣に、安定した上品さのツユクサ
肌寒い秋雨が続きますが、昨日雨に打たれながらも咲いていたツユクサを見つけました。

サンソウニン 

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サネブトナツメ  生薬名:酸棗仁(サンソウニン) 



赤く熟した果実の中の種子が生薬になります。
ナツメより一回り小さく、味も酸味があり果肉も少ないです。
種子を粉状にした事がありますが、油分が多く、香りは味噌のような発酵物のにちかい香りでした。

主な薬効は
鎮静で、イライラや不安などを安定させ不眠症改善にも応用されています。

私も服用した事があります。不眠症ではなかったのですが、仕事のストレスで気が高ぶったまま布団に入っても落ち着かない日が続きました。変な夢を見たり、、と寝ている時も精神状態があまりよくなったと思います。
そんな時に処方してもらった湯薬(生薬をグツグツと煮出す煎じ薬)に、サンソウニンが入っていました。他にも鎮静効果のある、リュウコツやボレイなども。

それが効くんです。速攻、穏やかになって眠くなる!という感じではありませんが、なんとなく高ぶっていたものが、ストーンと落ち着くと言うか。そのあと、いつのまにかすっと穏やかに寝れる。(ただ、単純に眠くなるわけではないので新薬の入眠剤とは違います。)

サンソウニンは一説によると、平安時代には日本に薬用で入ってきているようです。不眠症は現代病の一つですが、昔の人も寝れない日があったんでしょうか。どのような症状の時に使っていたのか気になります。
平安時代ですから、月の夜の晩に想い人に当てた歌を書いていたら、気持ちが盛り上がったり、逆に想いすぎて不安になってなかなか寝付けない・・・そんな時にサンソウニン先生の登場だったかもしれませんね。
えへ。

思い出の金木犀

 

9月も下旬になると、ふっと秋風・秋空を肌で感じ空気で季節が移り変わるんだなあっていうのがわかり、ああ、また過ごしやすい時期がやってきてくれてうれしくなる。

 

朝、電車に乗り遅れそう!とバタバタしながら勢いよく玄関を開けると、ふわ〜〜んとどこからか覚えのある香りが漂ってくる。
あれ?もしかして、もしかすると?
小走りの足を思わず止め、香りの記憶をたどる。

あ、金木犀。

そうだ、確かあそこにあったな。

いい朝だ。

香りとは記憶だ、いろんな感情や記憶がよみがえる

ほら・・・

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さ、どうぞ

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ね?

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もう少し、

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さ、記憶に到達。
そう、小学校のトイレの横に大きな金木犀がありました。いつもトイレの匂いと金木犀の香りがまざってしまい、金木犀の香りっていいな。。と思ったのはもうちょい大人になってからでした。

 

金木犀はシロップにしたり、お酒につけたり。(有名なお酒は桂花陳酒。とても香りがよくて、ストレートの飲み方が好きです。生薬:桂花)花が開くとすぐに香りがなくなるので、つぼみを使うか、開花したらすぐ使用した方がいいらしい。

 

疑念と効能

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ハトムギ・生薬名:ヨクイニン

最近になって、以前からあった首回りの小さな「イボ」が気になり始めた。イボというより、ほくろにまちがえるようなぶにょぶにょしたものではなく、私が気になっているイボはほんとーに小さくて注意しないとわからないもの。

 

なのでネットで調べてイボと分かった。一応女性なので、これが増えるのもいやなのでなんとかしたい。そうだ、イボと言えばあれだ。

 

ハトムギ
生薬名はヨクイニン
どちらとも昔から美白効果があるとされています。

ハトムギ茶、ハトムギ化粧水、いろいろあるけど、生薬としてのヨクイニンの方が効果はシャープかもしれないと思い、今3週間ほどガンガン服用中。効果のほどは、、、イボは増えることなく減る事もなく、正直わからない・・・・。

 

私の義姉も同じ「イボ」

で、皮膚科に行き、老化現象のひとつ、と言われたらしい。そうか、そうだよな。老化現象が出てくる歳だ。おそらく老化現象で出てきたものは、いくら生薬でも効かないんじゃないか・・・という疑念がちらり。

 

さらには、ハトムギお手玉の中に入っているジュズダマと同じ仲間で姿形がとても似ている。私は幼い頃お手玉がほとんどできず、お手玉で楽しむおばあさま達がサーカス団に見えた。(注:お手玉が流行っていた年代の子供ではない)
今でもハトムギを見ると「お手玉ができない!!」自分を思い出す。それは、今ヨクイニンを飲んでいる効果にとても響くような気がしてならない。つまり曇りなき眼で生薬を飲むことが大事!(笑)

なんだか、こんなこと思うのも老化現象なんだろうか。という疑念がちらり。
お手玉なんて知っている若者はいるんだろうか)


ハトムギには罪はまったくないが、まずはブログでお手玉なんて単語を出したり、この「老害」のような疑念を取り除く生薬が必要か??

 



 

かさぶたって取る派?残す派?

いきなりですが、
かさぶたって取っちゃう派?それともそのまま派?

切り傷に、かさぶたができたときはとても安心するはずなのに、あのなんとも言えないかゆみ(私だけ?)、皮膚なのかなんなのかわからない存在がどうしても気になってさわってしまう。
何かのはずみに一部がはがれ、さらに気になり度合いがMAXになり、結局全部をはがしてしまい、また傷口がむき出しになり後悔。

最初にできたかさぶたを、そのまま最後まで維持できる人っているんだろうか。

 

何が言いたいのかって、植物もかさぶたを作るんだって!こと。

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これはタラヨウの葉の裏で、ハガキノキという別名もある。とがったもので傷つけたら部分が黒くなるため、文字が書けるということらしい。
仕組みとしては、植物が、傷つけられたところを守ろうとして黒い物質で固める事で病原菌が入ってくる事を防いでいるのだ。その黒い物質の正体はポリフェノール

そう人間界アンチエイジングのスター的存在!ポリフェノール

私の説明だととても乱暴なことになるので、丁寧やさしい解説を求める方はこちらをお読みいただければわかるかと。私もこの本で知りました。

植物はすごい|新書|中央公論新社

葉っぱ一枚の表にも裏にも、植物の生き様がある。

 

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ちなみに、3・4日後には葉が乾燥してきて若干朽ち始めてきた。
ラブレターとして渡したい時は、葉が新鮮なうちに、しかも相手がいるその場で書いて渡したらどうだろうか。少しこっぱずかしいやり方ではあるが、流行りのLINEで告るよりグっとくるものがあるはずだ。と、かつて少女だった私は思う。

 

オウバク

ミカン科の落葉高木「キハダ」の樹皮をもらった。うれしい!キハダの樹皮は外側がコルク層になっていて内側には黄色い皮がある。これが生薬のオウバク「黄柏」。成分は有名なアルカロイドのベルベリン。(このアルカロイドやベルベリンの言葉の響きもうっとりしてしまう・・・・)

f:id:grasshouse:20170918215939j:plain外側

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内側(これがオウバク)

すでに皮をはいでから何年もたっているため、香りは飛んでいたけど色は鮮やかさはないが、少し残っている。おそらく樹皮をはいだ当初は、ミカン科特有のツンとした香りがしたにちがいない。うっとりしてしまう。こんなにきれいにはがれるなんて。
生薬として出回っているのは、コルク層ははずされ、この黄色の内皮がチップ状になっており香りもそんなんい高くない。ただ、色は生薬のなかで紅花の次にあざやかな気がする。
加工される前のものを眺めながら、来双船の次なる目標ができた。もっと、より薬草へ。なんのことやら・・・。

 

ちなみにオウバクの薬効は健胃作用・あと漢方では清熱作用でよく使われる。染料でもよく使われる。そう、この薬草と染料の関係についても調べてみたい。

魔法のオー・ド・ヴィ

ブックショップ「UTRECHT(ユトレヒト)」の代表を務められていた江口宏志さんが、なんと千葉県の大多喜町にボタニカルブランデーの蒸留所を作る事になりました。ロケーションは元薬草園!という・・・まるで映画の物語の中に出てきそうです。

江口さんは数年前に、南ドイツにある小さな蒸留所で修行されてます。そこで作っていた「オー・ド・ヴィ」(命の水)と呼ばれる香り高く、繊細で、一言で表すことができない深みのあるボタニカルブランデー。(命の水、、魔法みたい!思いませんか?)

ボタニカルと言っても幅が広く、ハーブはもちろん、フルーツもふんだんに使ったブランデーを作っていらっしゃました。帰国され、日本の植物を使い、日本の気候の中で作られる江口さんのブランデー。どんな味になるのかとても楽しみです。

 

そして、蒸留所を作るにあたり、クラウドファウンディングも挑戦中なのでぜひぜひ!ご支援いただけたらうれしいです。今日を含めて残り4日ですが、「あなたの町に収穫に伺います」リターンにどしどし支援が入って欲しいなと願っています。
薬草だけでなく、植物を扱う仕事は本当に大変です。正直、江口さんよくやるなあ、、と思います。まずは原材料が確保できないとおいしいブランデーが作れません!あなたの家の裏庭に、山に、お宝ありませんか?微力ながら気双船も応援してます、GOLDEN HARVESTを願って。

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