来双船note  ーきそうせんノートー

きそうせん 「薬草」に繋がるすべてのこと・ものを乗せた船。 (来双は造語です)

かさぶたって取る派?残す派?

いきなりですが、
かさぶたって取っちゃう派?それともそのまま派?

切り傷に、かさぶたができたときはとても安心するはずなのに、あのなんとも言えないかゆみ(私だけ?)、皮膚なのかなんなのかわからない存在がどうしても気になってさわってしまう。
何かのはずみに一部がはがれ、さらに気になり度合いがMAXになり、結局全部をはがしてしまい、また傷口がむき出しになり後悔。

最初にできたかさぶたを、そのまま最後まで維持できる人っているんだろうか。

 

何が言いたいのかって、植物もかさぶたを作るんだって!こと。

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これはタラヨウの葉の裏で、ハガキノキという別名もある。とがったもので傷つけたら部分が黒くなるため、文字が書けるということらしい。
仕組みとしては、植物が、傷つけられたところを守ろうとして黒い物質で固める事で病原菌が入ってくる事を防いでいるのだ。その黒い物質の正体はポリフェノール

そう人間界アンチエイジングのスター的存在!ポリフェノール

私の説明だととても乱暴なことになるので、丁寧やさしい解説を求める方はこちらをお読みいただければわかるかと。私もこの本で知りました。

植物はすごい|新書|中央公論新社

葉っぱ一枚の表にも裏にも、植物の生き様がある。

 

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ちなみに、3・4日後には葉が乾燥してきて若干朽ち始めてきた。
ラブレターとして渡したい時は、葉が新鮮なうちに、しかも相手がいるその場で書いて渡したらどうだろうか。少しこっぱずかしいやり方ではあるが、流行りのLINEで告るよりグっとくるものがあるはずだ。と、かつて少女だった私は思う。

 

オウバク

ミカン科の落葉高木「キハダ」の樹皮をもらった。うれしい!キハダの樹皮は外側がコルク層になっていて内側には黄色い皮がある。これが生薬のオウバク「黄柏」。成分は有名なアルカロイドのベルベリン。(このアルカロイドやベルベリンの言葉の響きもうっとりしてしまう・・・・)

f:id:grasshouse:20170918215939j:plain外側

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内側(これがオウバク)

すでに皮をはいでから何年もたっているため、香りは飛んでいたけど色は鮮やかさはないが、少し残っている。おそらく樹皮をはいだ当初は、ミカン科特有のツンとした香りがしたにちがいない。うっとりしてしまう。こんなにきれいにはがれるなんて。
生薬として出回っているのは、コルク層ははずされ、この黄色の内皮がチップ状になっており香りもそんなんい高くない。ただ、色は生薬のなかで紅花の次にあざやかな気がする。
加工される前のものを眺めながら、来双船の次なる目標ができた。もっと、より薬草へ。なんのことやら・・・。

 

ちなみにオウバクの薬効は健胃作用・あと漢方では清熱作用でよく使われる。染料でもよく使われる。そう、この薬草と染料の関係についても調べてみたい。

魔法のオー・ド・ヴィ

ブックショップ「UTRECHT(ユトレヒト)」の代表を務められていた江口宏志さんが、なんと千葉県の大多喜町にボタニカルブランデーの蒸留所を作る事になりました。ロケーションは元薬草園!という・・・まるで映画の物語の中に出てきそうです。

江口さんは数年前に、南ドイツにある小さな蒸留所で修行されてます。そこで作っていた「オー・ド・ヴィ」(命の水)と呼ばれる香り高く、繊細で、一言で表すことができない深みのあるボタニカルブランデー。(命の水、、魔法みたい!思いませんか?)

ボタニカルと言っても幅が広く、ハーブはもちろん、フルーツもふんだんに使ったブランデーを作っていらっしゃました。帰国され、日本の植物を使い、日本の気候の中で作られる江口さんのブランデー。どんな味になるのかとても楽しみです。

 

そして、蒸留所を作るにあたり、クラウドファウンディングも挑戦中なのでぜひぜひ!ご支援いただけたらうれしいです。今日を含めて残り4日ですが、「あなたの町に収穫に伺います」リターンにどしどし支援が入って欲しいなと願っています。
薬草だけでなく、植物を扱う仕事は本当に大変です。正直、江口さんよくやるなあ、、と思います。まずは原材料が確保できないとおいしいブランデーが作れません!あなたの家の裏庭に、山に、お宝ありませんか?微力ながら気双船も応援してます、GOLDEN HARVESTを願って。

readyfor.jp

仙人なんだか天使なんだか

これを書いている6日は少し肌寒く、時折雨がパラパラと降っています。それでも傘は刺さないで小走りで移動。肌に雨が当たり、保湿効果バッチリ。

 

写真は2日に撮りました。朝は冷え込みを感じたので、なんだかあったかいものが恋しくなり湯たんぽを出してしまいました。それでもお昼少し前からいっきに太陽が姿を見せ、清々しい青空だったので思わず歩いて10秒のところにある公園に向かいました。

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すぐに目に飛び込んできたのが、白いかたまりになっていたセンニンソウ。昨年は目立つ事なく咲いていたのですが、今年はあちらこちらで群生しておどろきます。
秋の気配を感じるさらっとして空気が手伝い、いろんなものがキラキラしていたなかで、白い天使のように見えます。天使なんてなかなか使わない単語なのではずかしいけど、仙人が天使ねえと自分でじぶんにツッコミを入れてみたりしたけど、それだけ存在感がきわだっていました。

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はじめまして 来双船です

前回の植物や生薬名の続き。常々、自分の本名のひびきとビジュアルはかたいなあ、、と思っており、ペンネームというものにあこがれていました。そこで考えた活動名が↓です。植物っぽいしたいと考えましたが、船になりました!

「来双船」 始めます

きそうせん
「薬草」に繋がるすべてのこと・ものを乗せた船。
(来双は造語です)

薬草を中心にさまざまな草木の撮影をしていきます。
単なる草木が薬草と知ると魅力が増し、さらに薬効を意識すれば効果が倍増します。
私が撮った「薬草」の写真を乗せた船が、必要としてくれる場所にたどり着き、
誰かの非常時にさしあたりのものであったとしても、その「薬効」を発揮してもらいたい。
そんな思いを込めています。

 

薬草・草木に関わる企画も行っていきたいと思っています。
薬草と12星座を組み合わせてみたい!など。
お気軽にご相談ください。

 

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夏の終わりと呪文と

明日から9月。まさかの8月最終日!なのに台風15号の影響で、東京は昨日の夕方から天気がぐずついてます。

先日行った高尾の森ではセンニンソウが咲いていました。夏の終わりに花が咲き始め、まとまって咲くので、電車からの窓越しなど遠目で見ても「あ、咲いてる」ってわかります。(あ、って思ってもかなり似た花「ボタンヅル」もある)
秋にはふわふわの綿を付けた風車のような形をした特徴ある果実を付けます。雰囲気あるので秋に見つけたらまたアップします。

 

この「センニンソウ」、同じ仲間のボタンヅルの根は生薬の「イレイセン」です。主に痛み止めで、有名どころでは漢方の疎経活血湯に入っています。センニンソウは葉も民間療法で使用するのですが、毒性が強いので私はまだ試していません。毒性が強くても薬!・・・なんだか魔女の鍋に入ってそう。


魔女と言えば呪文・・・・

 

センニンソウ、イレイセン、、センニンソウ、イレイセン、、耳に残る呪文のようです。植物や生薬名って響きが独特です。そこで私も植物名から習い、ある造語を作りました。それはまた次回。

 

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4枚の長細い白い花びらのようですが、花びら(花弁)ではなく萼片(おしべやめしべを包んでいるもの)です。とても似た花にボタンヅル、があります。葉がまったくちがうので要観察です。

地味だけど

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チェストツリー(チェストベリー)
花が咲いてました。

女性ホルモンの分泌を正常化する働きがあるため、月経不順だったり(この月経不順も子供に聞かれたらなんて答えよう・・・1つ前の記事参照)、母乳の出をよくするために使われているようです。使用部位は実。
香りは葉も、実も、独特なちょっとスパイスのような・・・コショウぽい。

それより、私はこの葉の形と、花も葉も落ちて実だけになった樹形がとても好きで、毎年飽きずに撮ってしまいます。クマツヅラ科なのに、葉がセリ科に似ており、花も他のクマツヅラの仲間より気品がある。メジャーな植物ではないけど(たぶんハーブの中では地味だと思う)、大げさだけど、なぜか出会えてよかったと思える方です。