来双船note  ーきそうせんノートー

きそうせん 「薬草」に繋がるすべてのこと・ものを乗せた船。 (来双は造語です)

アセビ

私がまだ幼い頃、実家の庭に立派なアセビがあった。
「立派」という言葉を使ったが、子供の時分はアセビの魅力がまったくわからず、
なぜこんなダサい植物を植えているんだろうと親のセンスを疑っていた。
小さく連なっている花たちはすべて白。それが気持ち悪かった
そして葉の形、樹の姿も愛せなかった。

 

家の前にある県道の道路拡張により、20mほど家を後ろに引くことになり、そのタイミングでいろんな樹々が伐採され一番好きだったクスノキがなくなったときはショックが大きかった。人間と自然、共に生きていくことはできぬものか?むずかしいのか?と悲劇のヒロインぶってみたり。

 

それでもアセビへの思いは思い出すことはなった。

 

ここ数年である。
アセビが好きになってきたのは。年を重ねて変化していく、し好というものはとても不思議。あんなに否定していたのに、今はかわいくてたまらない。
きっかけはアセビの漢字を知ってからだ。

「馬酔木」

もちろん当て字だろうが、馬がアセビを食べて酔ったかのようにフラフラと歩いたからということらしい。

アセビはにアルコール成分ではなく、全株に毒があり、誤って大量に食べてしまうと猛烈な吐き気がして体の神経麻痺を起こすと言われている。

という、事実を知ってからアセビがとにかく気になりだして、なぜ今まで注目しなかったんだ!という大きな後悔と共に、毎年この時期になると世間的には梅や桃がエリート軍だけど、私はこのちょっと地味だけど光の当たり具合ではとてつもなくかわいいアセビを探してしまう。

 

でも最近はアセビを植えている家がなくなりましたね。
流行らないのか、追いやられているのか、残念である。

 

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